理事長 挨拶

岡本理事長 ご挨拶

公益財団法人日本骨髄バンク 理事長
公益財団法人日本骨髄バンク 理事長

この度、日本骨髄バンク(JMDP)の新理事長として就任いたしました。 私は1991年12月にバンクが「財団法人 骨髄移植推進財団」として設立された時より、約30年間にわたってバンクの様々な活動に携わってきました。

中でも、国際担当理事として2001年のアメリカ同時多発テロに際してのチャーター機による奇跡的な骨髄運搬、2004年国際ドナーバンク会議を主催しJMDPと海外とのより強固な連携の実現、2011年の東日本大震災でのJMDPの対応をWMDA年次総会で報告し、多くの海外バンクから絶賛されたことなど、思い返せば実に感慨深い時代をJMDPと共に過ごしてきました。

現在JMDPのドナー登録者数は55万人を超えながらも、毎年約2,000名近くの移植を必要とする登録患者さんの6割程度の方にしか造血幹細胞を届けることができません。
 

私は、移植を必要とする全ての患者さんに、最適な時期に造血幹細胞を提供することを目指して、理事長として全力を尽くしてまいります。現在、JMDPでは、海外で既に標準化されているオンラインスワブ登録の導入、様々な普及啓発活動などの新たな試みを進めています。

しかし、JMDPだけの試みでこの目標は達成することはできません。安定的な骨髄・末梢血幹細胞の供給のためには、広く社会の理解と共感が不可欠です。
ドナー経験者、国、地方自治体、日本赤十字社、医療関係者、ボランティア等の方々のご支援が不可欠です。引き続き、皆様には骨髄バンクの社会的使命をご理解いただき、温かいご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。