ドナー登録後半年で適合通知を受け取った照井さん。
もっとたくさんの人に骨髄バンクを知ってほしいと語ります。
(この体験談は、日本骨髄バンクニュース第59号[2021年12月1日発行]でもご紹介しています)
PROFILE
照井 貴也(てるい たかや)さん
会社員。趣味は登山、自転車、お酒。
趣味はマウンテンバイクで山に登ること、というアクティブな照井さん。終始笑顔でドナー登録から提供までのことを話してくれた。「2年くらい前、献血ルームで漫画が読めると知ってから定期的に献血するようになりました。そこで骨髄バンクのポスターも見かけて。自然な流れでドナー登録しました」
適合したのはドナー登録から半年後。「妻は『早く行ってきなさい』と。心配するそぶりは無かったです。母は少し心配していましたが、止められたりはしませんでした」
調整は円滑に進み、適合してから2カ月後に骨髄提供することに。「人生で初めての入院で、採取までは暇だったので本を読みながら過ごしました。お酒が飲めないのは辛かったかな」
提供も無事終了した。麻酔から覚めた後は「腰の痛みがありましたね。芯から痛いような不思議な痛み。ゆっくり歩くことはできました」
採取翌日に退院し、その翌日から在宅勤務を開始。日常生活は問題なく送れたが、完全に痛みが消えるまでには10日ほどかかったという。
退院する日、自身が提供した患者さんの性別と年代を聞いた。「年代を聞いて、自分の身近な人にも重なって。『元気になってね』って祈りました」