有名競泳選手のニュースをきっかけに登録。「提供ドナーのことを詳しく知って、自分らしい選択を見つけてほしい」と語ります。
(この体験談は、日本骨髄バンクニュース第60号[2022年7月13日発行]でもご紹介しています)
PROFILE
大部 綾香(おおぶ あやか)さん
東京都在住。会社員。趣味は写真を撮ること。
第一候補者の自分が断ったら患者さんのリスクが高くなるかもしれないし、自分が一番役に立てるかもしれないと思うと、責任感のようなものを感じました。
提供は、まとめて仕事を休めるタイミングで、5泊6日の期間で末梢血幹細胞提供を行いました。私は白血球を増やす薬の副作用で、入院中は気持ちの悪さがありましたが、提供後はすぐに体調が回復しました。その後、提供した患者さんから手紙をもらい、まだ大変な状態で書いたのだろうと感じる手書きの文字で、感謝の言葉が書かれているのを見た時に、誰かのためになったのだと実感して、本当にうれしかったですね。また、提供までの間に、病院の方々、コーディネーターさんなど、さまざまな人の働きや思いによって移植が進んでいくのを見て、個人的にも貴重な経験となり、人生の財産になったと思います。
これからもっと骨髄バンクの活動や提供のこと、また企業や自治体によるサポートなどについても多くの人が知っていけば、ドナー登録が増えていくと思いますし、一人でも多くの人が助かることにつながってほしいですね。