会社経営のかたわら、36歳で骨髄提供を経験した山田さん。
10年以上経って新たな1歩をスタート。それは仕事を活かした発想から生まれました。
(この体験談は、日本骨髄バンクニュース第58号[2021年7月1日発行]でもご紹介しています)
PROFILE
山田 時達(やまだ ときさと)さん
株式会社紙工芸やまだ 代表取締役社長
1997年ドナー登録
2007年骨髄提供
山田さんにとって、骨髄提供という個人的な経験から、より多くの人の役に立つ方法がないだろうかと考えることは、ごく自然なことだったそうです。「ある人から、"いい人の基準は何か"ということを聞いて、正直、これまで仕事も含めて自分のことしか考えてこなかったなあと思いました。"何か1つくらいは一所懸命やってます"というのがほしいと。その1つが説明員なんですね。小さなことでもできることをコツコツと、それが人の役に立って、自分の成長にもつながっていければうれしいです」
会社では「よかったらどう?」と軽い感じで説明員の声がけ。山田さんを含めて社内で4名の方が2021年度からドナー登録説明員になりました。「肩肘はらずに自分のできることを」。それがいつしか自然に周りへ影響をもたらしている姿が伺えます。
社員の方はどう思っているのでしょうか?カレンダー制作とともに説明員メンバーの1人、渡辺亜紀(わたなべ あき)さんにお話を伺いました。
「ちょうど子供が手を離れ、会社が社会貢献を方針にしたこともあり、自分もやってみようかなと思えるようになりました。環境が整ったことは大きいですね」共に歩める仲間が着実に後に続いているようです。