2回適合したのち、ようやく提供できたと語る河原田さん。
「病気が治ることは、患者さんだけでなく、家族やまわりの人々の幸せにもつながると思う」というお言葉が印象的でした。
(この体験談は、日本骨髄バンクニュース第60号[2022年7月13日発行]でもご紹介しています)
PROFILE
河原田 宏司(かわらだ こうじ)さん
提供翌日は少しだるさがありましたが、その他の体調に問題はありませんでした。術後の痕はベルトの位置にあったので最初は違和感がありましたが、すぐに気にならなくなりました。数カ月後に、提供した患者さんから直筆の手紙をもらい、拒絶反応はなく無事に退院できたことを知って、本当にうれしかったですね。人の役に立てたことで、それまでより、もっと前向きな気持ちで生活するようになりました。提供した患者さんにもずっと元気でいてほしいですね。
誰しも、自分や家族に置き換えて想像したら、ドナー登録を考えるのではと思いますし、今のドナー不足の現状を見ると、単純に身近なきっかけがないのだろうと感じます。病気が治ることは、患者さんだけでなく、家族やまわりの人々の幸せにもつながります。自分がその役に立てるかもしれない第一歩をぜひ踏み出してみてほしいですね。