Vol.0029

高校生の頃から病気と闘ってきた遠藤さん。
壮絶な治療をどのように乗り越えてこられたのでしょうか。

(この体験談は、日本骨髄バンクニュース第59号[2021年12月1日発行]でもご紹介しています)

みんなのストーリーより「遠藤 颯(えんどう はやて)さん」

PROFILE

遠藤 颯(えんどう はやて)さん

神奈川県在住。1994年生まれ。 高校1 年生で悪性リンパ腫発症。大学4年生で骨髄バンクを介した移植を受ける。 大学ではスポーツ心理学を専攻。現在フィットネストレーナー。
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移植日はバレンタインデーが近い2月だった。長年入退院を繰り返していたこともあり、病院内には顔見知りの看護師も多かった。「他の病棟に異動した看護師さんたちも来てくれて。数値が良くなったら食べてねって、チョコレートをたくさんもらいました」  ドナーから採取した造血幹細胞は、主治医自ら遠方まで受け取りに行ってくれた。「これが生かしてくれるんだなあって、造血幹細胞が入ったバッグを見て、とても嬉しかったです」  移植直後、遠藤さんはほとんど体調も崩さず、移植後1カ月でホワイトデーのお返しを買いに行けるほどだったという。看護師たちもとても喜んでくれた。  「大学の卒業式には出られませんでしたが、ゼミの最後の集まりにサプライズ登場しました。ゼミの仲間の協力で卒論も提出し、無事卒業できた。僕が治療を頑張るだけでは無理でした。全部周りのみなさんのおかげ。就職先も、入社時期を秋に遅らせるなど気遣ってくれました」
▲看護師からのバレンタインチョコ

▲移植中

▲大学のゼミ仲間と
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