Vol.0027

病を通し、いのちへの感謝を心に刻み看護師の道へ。
「次は誰かの力になりたい」と新たな人生を歩んでいます。

幼くして再生不良性貧血で骨髄移植を経験した長元真弓(ながもとまみ)さん。
(この体験談は、日本骨髄バンクニュース第57号[2020年12月2日発行]でもご紹介しています)

みんなのストーリーより「長元真弓(ながもとまみ)さん」

PROFILE

長元真弓(ながもとまみ)さん

鹿児島県出身 2005年再生不良性貧血を発症し、2006年11歳(小6)で骨髄バンクを介して骨髄移植を受ける。 現在小児科の看護師として勤務。
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2004年の秋頃から突然、鼻血が長時間止まらない、あざが消えない、疲れやすいといった症状が出現しました。それまでは小学校のドッジボール部に入って、長距離走も得意な明るく元気な私でしたが、徐々に笑顔がなくなり、引きこもりと暗い気持ちに落ち込んでいったのを覚えています。

母が異常に気づいて病院へ連れて行き、血液検査をして帰宅する途中、病院から「今すぐ大学病院へ行ってください」と連絡がきて、その日のうちに緊急入院。「再生不良性貧血」という病気とわかりました。短期入院を繰り返して通院治療を継続していましたが、すぐに風邪を引いたり、何をしても疲れやすく、学校は休みがちでした。

骨髄移植のため、両親と兄弟のHLA型を調べましたが誰も適合せず、骨髄バンクでドナーの方が現れるのを待つ日々が始まりました。先が見えない日々で、明日は自分がどうなってしまうのかという気持ちで毎日が不安でした。
しかし、幸いなことにドナーの方が見つかり、移植できることになりました。抗がん剤による前処置が始まり、激しい副作用症状の苦しみを超え、2006年6月に骨髄移植を行いました。

移植後は粘膜障害などの副作用に苦しみながらも、大きく日常生活が損なわれるようなこともなく、9月の終わりに退院しました。その後定期的に外来でフォローを行ってきましたが、現在まで再発もなく過ごすことができています。

 
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