厚生労働科学研究班(研究代表者 北海道大学 豊嶋崇徳) 「新型コロナパンデミック下の造血幹細胞移植ドネーションを推進するための システム改革」のための研究への協力について
この度、令和2年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)(研究代表者 北海道大学 豊嶋崇徳教授)において、標記の研究を進めることが決定され、当法人も本研究に協力します。
非血縁者間造血幹細胞移植を希望される患者さんにとって、新型コロナ感染症の蔓延を要因とする移植遅延は切実な問題であり、一方でドナーの方が安心して提供に協力していただける環境を整えることも当法人に課せられた最優先事項と考えます。
そのため、本研究の一環として「移植コーディネートの簡素化実現に向けたスワブ検体でのHLA検査の検証」を実施し、スワブ検査導入を検討します。血縁ドナーで広く普及している口腔内スワブ検査法は自宅でも簡易にできる手技であり、非血縁ドナーにも導入することで新規ドナー登録者数の増加が見込めます。
また、本研究ではドナー登録時やコーディネート過程において血液検査で出されたHLA結果と、本研究のために採取していただいたスワブ検体によるHLA結果を比較し検証します。
今後、確認検査にお越しいただいたドナーの方に、調整医師より本研究への協力に関してご意向を伺う場合があります。同意された方には、口腔内スワブ採取キット等を調整医師よりお渡ししますので、ご自宅で口腔粘膜の自己採取をお願いします。同時にお渡しするアンケートにもご回答ください。
本研究は、迅速かつ安全なコーディネート実現のために大きな意義を持つものと考えられ、当法人としても積極的に協力して参る所存です。今回の協力を決定するにあたり当法人では、倫理委員会ならびに業務執行会議の承認を受けています。
本件に関するお問い合わせ
日本骨髄バンク ドナーコーディネート部
TEL:03-5280-2460
平日9:00~17:30