ボランティア団体主催イベントにおける特定の患者さんとドナーさんの対面に関する事実確認の結果について
本年5月27日にボランティア団体主催で実施された「2023全国骨髄バンクボランティアの集いin東京」におきまして、骨髄提供したドナーさんと、そのドナーさんから提供を受けた患者さんが対面しているシーンがありました。
ドナーの方から「骨髄バンク元事務局長に相手の患者さんと言われ、対面に至った」と受け取れる発言がありましたが、調査の結果、そのような事実は一切なかったことが明らかになっております。
また、本イベントでは、患者とドナーの対面について意見交換をしておられましたが、日本骨髄バンクの対面に関する考え方は以下のとおりです。
日本骨髄バンクでは、バンクの本来の原則と、日本の社会を鑑みると、敢えて対面を実施する必要はないものと考えております。
対面がドナー登録者を増やすとの論がありますが、骨髄バンクではドナー登録者を増やす他の方策を様々に検討しています。
厚生科学審議会も含めて議論が尽くされ、対面は認めない方針が確認されています。
匿名でなければ「任意」という根底が崩れ、その原則を超えてまで対面を認める理由が見当たりません。
海外では対面に伴うリスク発生時には「自己責任で解決する」とされていますが、その考えは日本社会には馴染みにくく、万一、再提供を直接依頼する等、予期せぬトラブルが発生すると、取返しのつかないことになります。
こうしたことから、日本骨髄バンクでは対面を認めておりません。