コーディネートの流れ

ながれ【患者登録から移植まで】

  • 1. 患者登録

    骨髄バンクに登録するためには、所定の同意書の提出が必要となります。手続きはすべて患者さんの主治医を通して行なっていただきます。
    患者負担金については、骨髄バンク利用料金をご参照ください。

    骨髄バンク利用料金

    骨髄バンクに登録できる患者さんは、以下の基準を満たしている必要があります。
    ただし、下記に該当しない疾患であっても、医療委員会での審査の結果、登録受理となることもありますので、その場合は患者さんのサマリー(治療経過)とあわせて登録申請してください。

    ※医療委員会とは:移植適応や、移植患者に関わる情報の収集・解析等を行う当法人の委員会のことです。

    患者登録基準

    年齢 制限なし
    疾患 厚生労働省令で定める疾病
    その他 提供可能なHLA一致の血縁者が存在しないことを検査により既に確認していること。
    ※親子でもHLAが一致する場合があるため、骨髄バンクに登録する前に一度ご検討ください。
  • 2. ドナー検索

    登録受理後、直ちに日本赤十字社においてドナー検索を行います。ドナー検索は、HLA-A、B、DR座の6抗原適合を原則としていますが、主治医からの依頼により、1抗原不適合ドナーの検索も同時に行なえます。
    ※HLAの適合度を中心とした評価点(血液型・体重など)にもとづいて、上位のドナー候補者を検索します。

    コーディネートを進められるドナー数については、初回のみ最大10名可能です。その後は5名未満になった時点で次のドナーを追加でき、最大5名まで同時進行可能となります。

  • 3. ドナー選択(コーディネート開始依頼)

    検索されたドナー候補者のうち、主治医が選択したドナーについてコーディネートを開始します。

  • 4. 確認検査

    ドナー候補者の適格性と提供の意思を確認後、採血(確認検査)を実施します。
    HLA検査(必要時)とドナーの一般血液検査を実施し、ドナー候補者の健康状態の確認を行います。

  • 5. ドナー選定

    確認検査結果を報告したドナー候補者に関して採用(選定)/不採用の決定をすることです。
    ドナー選定以降であっても、ドナー状況によってはコーディネートが終了になることがあります。

  • 6. 最終同意

    第1候補として採用(選定)されたドナー候補者に関して、最終的な同意確認に向けた手続きを開始します。最終同意面談では、ドナーご本人・ドナーのご家族の骨髄・末梢血幹細胞提供に関する意思および適格性を確認します。なお、この確認には通常、最終同意面談日より3日程度の時間を要します。最終同意面談の結果、コーディネートが終了となることもあります。

    ※最終同意が確認された場合でも、ドナーの状況または術前健診の結果等によってはコーディネートが終了となる場合もあります。

  • 7. 移植準備・移植

    移植(採取)日が決定すると、ドナー候補者は術前健診を受けその健診結果をもとに判定を行います。術前健診により、骨髄・末梢血幹細胞採取がドナーの健康に重大な影響を及ぼすと判断される場合には、コーディネートが終了となることもあります。あらかじめご了承ください。

コーディネートの進行状況

  • コーディネートの進行状況について

    患者さんのコーディネート状況については、「03-3296-8699」までお問い合わせください。
    問い合わせ時点でのコーディネートの進行状況をお知らせいたします。それ以上の詳細な状況につきましては、これまでどおり当法人から直接お答えすることはありませんので、主治医にお尋ねください。
    また、お問い合わせがあった時点での状況をお伝えするため、登録医師/移植医師に毎週(ドナーがいない場合は毎月)お届けしているステータスレポートとの間に時間差ができ、医師からの説明と当法人からの説明内容に違いが生じることもありますのでご了承ください。また、電話以外のお問い合わせはご遠慮ください。

    ※ステータスレポートとは:
    毎週土曜日(コーディネート中のドナーがいない場合は月に一度)に発行するコーディネート状況についての報告書です。当法人からFAXにて登録医師と移植医師あてにお送りしています。

  • 具体的な利用方法

    患者さんのコーディネート状況を確認する場合には、ご本人、またはご家族であることを確認したうえで対応します。その場合、以下の項目の申告がすべて必須条件となりますのでご了承ください。
    (1)患者氏名・生年月日
    (2)患者ID

  • コーディネートの終了(中止)について

    ドナーのコーディネートの終了(中止)の理由には、患者理由(そのドナーについて採用しないと主治医が判断した場合)、ドナー理由(健康上の問題、都合がつかない、家族の不同意)等様々なものがありますが、個別の終了(中止)理由について、当法人から主治医にお伝えすることはありません。

    ※当法人からの説明はあくまでも補足的なものです。患者さんご自身のコーディネート状況をきちんと把握するためには、普段から主治医(登録医師/移植医師)とよくお話し合いになり、患者さんからも積極的にご質問、ご相談をされるようにお願いします。また、当法人からの説明だけではわかりにくいこと、さらに詳しい説明を必要とする場合には、ご自分だけで解釈や判断をせず、主治医にもう一度確認してくださいますようお願いします。

検体保存事業について